11月30日~12月2日にフランスのドーヴィルで開催された「WOMEN’S FORUM GLOBAL MEETING 2016」にて、女性レーサーの井原慶子選手が「記録を打ち破り、新たな歴史を築いたロールモデル」(Record-breakers and role models)に選出された。
井原選手は世界耐久選手権(WEC)において2014年に女性選手初の表彰台獲得(LMP2クラス)を果たし、同年のルマン24時間レースではアジア人女性初とされる完走も成し遂げるなど活躍。
また、FIA(国際自動車連盟)などと一緒に、自動車産業やモータースポーツへの女性参画を推進する「Women in Motorsport」の活動を展開するなどもしており、競技実績とそれらの功績が今回の選出につながった。
井原選手は1日に現地で行なわれた「Women in Sport」のセッションに、同賞に選出された他競技の選手たちとともに登壇、喜びと今後の展望を語っている。
井原慶子選手のコメント
「フランスで人気のサイクリングやヨットのトップアスリートとともにこの場に登壇できて本当に嬉しいです。モータースポーツの世界で女性がステップアップするのは大変難しいのですが、ルマン24時間レースやWECへの参戦では、女性活躍先進国であるフランス(ルマン24時間レース開催国)のリーダーたちが情熱を理解してくれましたので、ブレークスルーをすることができ、ひとりでは成し得ない目標を達成できたと思います。
モータースポーツは男女がともに競技するので、女性にとっては体力的なハンデはありますが、コミュニケーションや繊細な開発力、分析力、言語化能力、スポーツ科学的アプローチなど、女性ならではの能力を集約し活かしていけば、世界最高峰でも結果を出せると体感できました。